政治離れを少しでも食い止めるために

 別に、政治に興味があるから高尚で興味がないから低俗であるとは思わない。しかし少なくとも政治家たちは、選挙の投票率が低いのは問題だとか*1言ってるわけだから、やはり国民の多くが政治に興味を持てるように全力を尽くさなくてはならないと思う。
 ところで、国会中継をテレビでじっくりと見たとこがある人ってどれくらいいます? インターネットとかブログとかが普及して、政治に関して色々と偉そうなことを言ったり批判したり人は結構目に付く気がするのだけど、そういう人たちって、今政治家がどんなことをしているのかを生放送の国会中継でチェックしてるのだろうか? 大抵の人はマスコミという媒介を通じてでしか政治とか政治家とかを見ていないのではないだろうか。それはつまりマスコミが望んだ政治家像しか多くの人は見ていないという意味でもある。もちろん国会中継NHKというマスコミを通じての放送であるが、少なくとも生放送だから変に編集はできないし、こっそりとマスコミ側が送り込んだ刺客が司会席や観客席を埋めているわけではない。私のように国会中継を満足に見たことのない人間が書いた政治ネタブログなどは、きっと糞みたいなものなのだろうとか思ったりした今日この頃です。
 ではなぜ国会中継は視聴率が低いのだろうか。もちろん一番の問題は放送の時間帯だろうが、それを抜きにすればやはり内容の問題だろう。与党は前もって官僚に作られた原稿を粛々と読み上げ、野党が小汚い野次を飛ばしていて、内容もなんか回りくどくて分かり難い、みたいなイメージ*2が強いのではないだろうか。しかしこれはある意味仕方のないことだ。国会は法律とか予算とか決める場であるが、どちらかといえば前もって決まったことを発表する儀式の場だからだ。しかしそれは別に国会だけの話ではない。裁判だって前もって検察と弁護士と裁判長はある程度の話を済ませている。医者だって手術の前と後に色々と説明をするのが普通で、手術の様子を家族や本人にずっと見せているわけではない。学校の文化祭での展示物だって、懸命に生徒が頑張っている様子でなく、その結果できたものだけを展示している。ほとんどのものは準備段階というのは人目にあまり触れず、結果だけが見せられるものだ。そういう意味では国会中継が退屈なものであるとイメージされてしまうのは仕方ないとも言える。これを変に国民受けするような国会にしては、それこそ只の人気取りとかパフォーマンスとか揶揄されることになる。

 それでは政治に興味をもってもらうようにするには政治家はどうするべきなのか。


 党首討論だけは必ず夜に生放送しろ!!

 
 少なくとも討論は、ただの儀式である普段の国会中継よりもはるかに興味をそそる。まして生放送だ。これを仕事帰りのお父さんたちが見やすい20時〜22時頃の放送にする。それなら随分見やすくなると思う。実際前回の党首討論とかも、もし夜に生放送だったらちょっと見たかったし。でもさすがに録画してまでは見ないしね。その辺は野球中継とかと同じ。


 明日は第二回党首討論。きっと夕方のYAHOOニュース辺りでは、「麻生首相、支離滅裂な答弁」とか「鳩山代表、歯切れ悪く」とか書かれて、マスコミを媒介した結果での党首討論の情報しか多くの人は目にしないのだろう。

*1:本気でそう思っているかどうかはともかくとして

*2:私は国会中継を見ていないので、あくまで私の勝手なイメージ