生涯に費やす時間

 先日東京出張したときに色々と話をしていたのだが、やはり東京の人間は遠くから通っているらしく、横浜辺りから出てきている人が多いようだ。通勤片道1.5時間。往復で3時間。これだけの時間を毎日費やしているわけだ。私は田舎人なので、通勤はラッシュ時でも片道30分かかることはない。往復で1時間以下だ。一日あたり2時間以上の差がある。これは大きい。例えば月25日年間300日出社して40年働いたとしたなら、その差は2X300X40=24000時間となる。単純計算で都会の人は私よりも、生涯で3年弱も余分に通勤時間を費やしていることになる。もちろん移動中に睡眠とったり読書を楽しんだりすれば、通勤時間の全てが無駄になるというわけではないが、それでもまぁ、随分な時間だ。さぁ、想像力豊かな人は、自分がひたすら3年間電車に乗り続けているところを想像してみよう。吐きそうになるよ。


 さて、ここでもう一つ計算。例えば東京のある人が一日平均10時間労働し、土日祝日休んで有給もある程度消化したと仮定して年間240日労働したとすると、40年間で10X240X40=96000時間働くことになる。一方私が現在のペースで働き続けると、一日平均11時間労働し、土日祝日は半分程度休み有給は全く消化しないので年間300日ほど労働する計算になるから、40年間で11X300X40=132000時間働くことになる。その差は36000時間。単純計算で4年強も余分に働かされていることになる。もちろん残業時間の一部は手当てになるので全てが無駄になるというわけではないが、それでもまぁ、随分な時間だ。さぁ、想像力が豊かな人は、不眠不休で4年間働き続けているところを想像してみよう。吐くぞ。


 もっと差の有るケースを考えてみる。都会でもっと忙しく働いている人と、田舎で休みもしっかりとれる暇な仕事をしている人とで比べてみよう。都会人A氏の場合、一日平均労働時間12時間・通勤往復3時間・年間労働300日。田舎人B氏の場合、一日8時間労働・通勤往復1時間・年間240日労働。これで40年間働き続けると生涯に費やす時間の差は{(12+3)X300-(8+1)X240}X40=93600時間!!


 労働も通勤時間も毎日のことなので、なるべく短くて済む条件のところで働きましょうね。(手遅れ)