雨のち曇り、時々ミサイル

 政府がどんなに粘り強く交渉を行っても、もはや平和的手段で横田めぐみさんらが帰ってくるとは思えない。核を撤廃することもありえない。なぜなら、それらの日本政府の要求を呑んだ瞬間、日本が北朝鮮に援助を行う理由がなくなってしまうのだから。そろそろ思い切った決断が必要なのではないか。
 北朝鮮をもしも完全に経済封鎖することができればどうなるか。今はまだ軍上層部にはある程度の食料が行き渡っているが、やがてそれすら行き渡らなくなる。食えなきゃ死ぬのだから、誰かが必ずクーデターを起こさざるを得ない。そうして樹立した新政府に対して、日本は様々な援助と引き換えに拉致被害者に関する調査団を送り込み、核の撤廃を行わせる。現在の国際状況からは最も現実的な方法だと思うのだが…。
 もちろんこの方法にはリスクが伴う。滅びる寸前の北朝鮮が自暴自棄になって、現在装備しているミサイルを大量に日本に向けて撃ち込んでくる可能性が極めて高いということだ。そんなに高性能ではないから多くは日本海に沈むのだろうが、何本かは本土に落ちてくる可能性もある。北朝鮮から距離的に近いところに住む人は覚悟が必要だ。
 うちは距離的にもかなり近い県だし、石油コンビナートもあるし、もう少し東に行けば米軍基地もあるし…。
 私が犠牲になっても国を恨まないでおくれ、おっかさん…。て、一緒に住んでるのだから一緒に爆撃される可能性が高いか。
 まぁ、その覚悟を他の人に押し付けるわけにはいかないが、私自身の身に関して言えば、覚悟はいつでもしておりますよ。