あらかじめの言い訳的発言

 仕事の関係で、某国家試験を受けなくてはならなくなった。
 昨年の10月頃からの担当の関係でこの資格に関わる部分が以前よりも大きくなったことと、それにより仕事が増えて精神的に弱っていたこととがあり、とうとう上司の「受けなさい攻勢」を承諾してしまったのだ。受けないと100回くらい言い続けていても、心が弱ってつい受けると一度でも言ってしまえば、もう取り返しがつかない。やっぱり受けたくないと言っても、もはや通らない世界なのだ。
 で、会社が申し込んだ通信教育の教材が届いたのが3月末日。試験は10月。受けると承諾してしまったのは昨年の11月頃。なんかこの時点で既に色々と言いたいこともあるのだが、とりあえずダンボール一箱の教材を開く。教科書・資料集・問題集。そして、合格へのガイドブック的なものを発見。読まなくちゃならない教科書的なものだけでも随分あるのに、ガイドブックなんて読んでる暇あるのかよーと思いながらも読んでみると、そこには合格者の体験記が。で、合格にいたるまでの過程を見ると、一年で合格する人って、毎日3時間くらい勉強してるようだ。土日は7−8時間くらい。それくらいしても二年目で合格したって人も多い。思うに、毎日会社から5時ダッシュできて且つ土日祝日休みの人じゃないと不可能じゃん。例えば俺なんて、21時頃退社するとしたら、家に帰って21時半。それから飯食って、う○こして、風呂入って、アトピーの薬を全身に塗りたくったりしてたら、もう23時。起床は早出でないときで06時半。土日祝日出社率は6割前後。で、試験までの勉強期間はどういうわけか一年間でなく、半年しかない。
 いやまて、落ち着け。この合格体験記に寄稿してる奴らはきっと頭の悪い奴らに違いない。別に医師試験とか司法試験とかじゃないんだから、一般の人はもう少し易々と合格できるはずさ。ほら、ここに合格率が書いてある。過去の平均合格率は…約16%。あ、でも2年前に試験の傾向が全く変わったと書いてあったな。昨年の合格率は…7.0%。一昨年の合格率は…7.7%。当然この数字って、何年間も勉強続けてきた奴らも含めた数字ですよね…。
 いや、でもでもでも。うちの会社で合格した人*1が言うには、合格のための正答率は7割5分くらいだって。マークシート形式で7割5分*2って、そんなに難しいことじゃねぇだろ?問題集、問題集。なになに、「問1.以下は■■について書かれたものである。この中から正しいもの全てを選びなさい。また正しいものがない場合は0に丸をつけなさい。 1.---。2.---。3.---。4.---。5.---。」………え?…ということは、適当にやって正解する確率は1/32で、7割5分の正解率を叩き出すには、各正誤問題を9割5分以上分からないと駄目ってこと…?




バスケットのゴールは、あの高さにあるからシュートの練習を皆するんだよ。あのゴールが100m上にあったら、誰もシュートしようとは思わないじゃん。



ちなみに通信教育の教材費及び受験費用・交通費は合格すれば会社負担。合格すればね。

*1:多分10年近く勉強続けてたんじゃないかな?

*2:ちなみに各科目ごとで、一科目でも正答率6割を下回っていれば、合計点がどんなに高くとも脚切り不合格である。