親愛なるdai様へ

 先日のブログでdai様から長文で書き込みを頂きました。ありがとうございます。お互い見知っているもの同士、友情と信頼と敬意をこめて目一杯反論させていただきます(^^) 私が個人的には靖国参拝賛成であるという立場であることを踏まえた上で、読まれる方はどうぞ。

 dai様の例えの中では「あなた」が中国政府であり、「殺された家族」というのが中国人先祖、「上司」が小泉首相で「(家族を殺した)ある男」が日本人先祖であると思われます。しかしよく見ると、この設定は変ですよね。なぜ「あなた」と「上司」という関係? 中国人先祖は「家族」なのになぜ日本人先祖は「ある男」?
 正しく設定するならこうなります。「あなた」=中国政府(もしくは国民)で「殺された家族」=中国人先祖ならば、「(あなたとは無関係の知り合い)Aさん」=小泉首相(もしくは日本政府・国家)で「(家族を殺した)犯人」=「Aさんの家族」=日本人先祖。こうでなくては。
 次に、参拝という行為を曲解しすぎです。参拝という行為は、特別に非日常的だったり、イメージしにくいものということはありません。もっと普通に例えていいと思います。
 これで例え話を作るとこうなります。

あなたは家族をある男に殺されました。
あなたはその犯人を恨んでいますが、その男も今ではもう死んでいます。
あなたはある日、犯人の家族であるAさんが犯人の墓をお参りしているのを見ました。

 あなたはどう思いますか?
 もちろんAさんとは普通に付き合えないかもしれません。Aさんのことを恨んでいるかもしれません。でもそれは、Aさんが犯人の家族だからであって、Aさんが墓参りをしていたからではないはずです。墓参りをしていなければ水に流せますか?流せるはずありませんね。
 Aさんには思いやりの心が無いのでしょうか。あなたの目に止まらないように墓参りをしなくてはならないのでしょうか。無理ですね。なぜならあなた(中国)はいつもAさん(日本)の行動に注目しているのですから。


 いやもう他にも、そもそも「殺された」という例え方をするにはまず大東亜戦争靖国に慰霊されている人々をどう捕らえるかを追及しなくては、とか。中国政府は外交戦略として批判しているだけだから、家族の死という、いかにも悲しい目に遭ったという例えは不適切だ、とか。国家の問題を個人の話に例えるのはあまりに無理がありすぎる、とか。まぁその辺りの議論は、なかなか結論が落ち着くものではなさそうなので…。

 首相にプライベートはないと思いますね。そこは全く持って同感です。有名人ですから。選挙の時には息子ですらキャバレー通いを止めたとか何とか。