NHKの受信料について

 現在のお笑いブームの火付け的存在である「爆笑オンエアバトル」の公開収録に昨夜行ってまいりました。10組ともすっげーおもしろかった。今度からテレビを見たときは、オンエアされなかったり得点が凄く低かった芸人も馬鹿にできません。後、塚原愛アナウンサーは実物はかなりかわいいことが判明した。やっぱテレビで実物よりも綺麗に映るのは難しいんだなぁ。抽選に当たりさえすれば無料で見れるのだが、あのおもしろさは金をとられても文句ないなと思った。
 素人の行うコンサートとかだって500円程度の入場料はとっているわけで、前座クラスの芸人とはいえプロを10組も呼んでいるのだから、これは入場料をいくらかでもとっていいのではないか。オンエアバトル関連のグッズとかも会場で販売していたらかなり売れると思う。なんせ、わざわざ来る奴らってのは、相当好きな連中ばかりなのだから。そんなことを思ったのは、NHK受信料に関する話が最近また少し話題になったからかもしれない。NHKは皆さんの受信料で支えられていますと叫んでいるが、払う側からすれば払わなくてはならない法的根拠は全くないわけで、NHKの番組をおもしろいと感じようがそう思うまいが関係のないことなのだ。そこを何とか払ってくれというからには、その前に経営努力をするのが筋だろう?NHKが受信料からしか収入を得ていないと思っている人もいるかもしれないが、それは大きな勘違いである。そういう人は本屋に行ってみるといい。NHK出版となっているものはいくらでもある。外国語講座とかのテキスト系が多いが、受信料で支えられていると連呼するならば、それこそ受信料を払っている人には無料で配布するべきじゃないのかと思う。集金の時に、その月のテキストの無料引換券みたいなものを渡すとかね。受信料を払わずに見る人だけが本屋でテキストを有料で買う。それが筋ってものだろう。つまり、NHKは普通の企業と基本的には変わらないわけで、受信料という形の寄付を国民にお願いするのであれば、それよりも先に経営努力を行いなさい。あんなおもしろいものを無料で見せるなんて、見に行った私は非常に嬉しいが、経営という面からすると最悪だ。
 これまでは受信料が集まっていた。本当は法的根拠は何もないのに、いかにも受信料は国民の義務であるかのように見せかけながら徴収してきた。そして、不祥事などから国民がようやく受信料制度に疑問を持ち始めると、不払いが続出。金がなくなったら今度は頭を下げ、お願いしますと連呼する。何? その態度。
 年配の方の中には、それでも受信料は払うべきだという方もいらっしゃるかもしれない。うちの親も、見ているのだから払わなければと言う。しかしそういう考えの方の多くは、受信料が義務であるかのように長年に渡って洗脳し続けたNHKの陰謀の犠牲者なのかもしれない。何度でも言おう。例えNHKをどんなに見ていようとも、おもしろいと感じようとも、払う必要は本来ないのだ。例を出そう。毎日取っている新聞にはスーパーのチラシなどが挟まっている。それが毎日の買い物にどんなに役立っていようとも、本来の新聞代とは別にチラシ受け取り代を支払えと言われたら払わなくてはいけないと感じますか?当然払う必要はありません。なぜなら我々は、新聞を買っているのであってチラシを買う契約はしていないからだ。それを向こうが勝手に挟んで持ってくるのだから、それをどんなに利用しようともチラシ代として料金を払う必要はない。NHKの電波も同じことで、我々が買うのはテレビであり、そこにNHKが勝手に電波を流していているだけなのだ。もちろん、それでも受信料を払いたいという人は払えばいい。寄付みたいなもんだ。もっとも、本当にもっと寄付をするべき先は世の中にいくらでもあると思うが…。
 別にNHKをいじめたいわけではない。最近のNHKは少しずつではあるが良い方向に変わってきている。上記の「爆笑オンエアバトル」なんか、民放ではピーと消されているようなネタも場合によってはそのままオンエアしたりしている。多少の内容はその芸人の才覚の一部と判断してのことだろうが、そういう柔軟な発想はかつてのNHKにはなかった。だからこそ、まだ受信料を払いたくない。今ここで受信料が集まれば、改革は終わってしまうだろう。改革がもっと充分に行き渡るまでは厳しく見守っていきたい。もしその前に経営が行き詰ったとしても、そのときは国営化して税金でやればいい。今のままのNHKでいるくらいなら、むしろそっちの方が分かりやすくていいと思っている。

 長くなりましたが結局言いたいことは、NHKは単なる一企業なのだから、受信料をみっともなく国民にねだるんじゃない。甲子園だの相撲だのの放映権を独占しているのだから、もっとNHK自身で稼ぎ出す方法は幾らでもあるのだってことかな。