間近になっても全然触れないのも何なので。

郵政民営化」と一言書くだけで、多くの検索者がここに迷い込むのかなぁとかしょーもないことを考えながらの本日の日記は「郵政民営化」で。
 郵政民営化を推し進める政治家について考えてみたい。郵政事業を国がしなくてはならない理由はどこにもないのだが、全く同じ理論で、郵政事業を民間がしなくてはならない理由もどこにもない。そもそも財政赤字を減らすために民営化するということだが、これもおかしな理論で、赤字にしかならない事業ならば民間もやらないのだ。もし黒字になる事業ならば、そのまま国が抱えていた方が少しでも国家財政の足しになるというものだ。つまり郵政民営化を進める政治家というのは、「国がやったら赤字だが、民間がやれば黒字になる」という思考回路を持っているわけ。要約すると、「我々政治家は無能だから、我々の力では郵政事業で黒字に転じることができません」と、己の無能さを吹聴して回り、それを恥じることなく公約にしているというわけだ。
 では、郵政民営化に反対する政治家というのはどうか。同じ理屈で考えると、「私ならば国営の郵政事業を黒字にすることができる*1」という立場であるか、自身の無能さに気付いてない*2という立場かのどちらかである。しかし、郵政を国が行った場合にどのような改革・経費削減・サービスを行うかなどを具体的に政策表明していない政治家は、残念ながら後者であると我々国民は判断せざるを得ない。

・私は無能だから郵政事業で黒字にできないよ〜ん。
・私は無能だけど、そうでないフリを続けよーっと。

さぁ、あなたはどちらの政治家を支持しますか?


 だから本当は小泉内閣は、郵政民営化が実現した暁には総辞職せにゃならんのよね。自らの無能を認めているわけだから、そのまま政権の座に居座ってはまずいでしょ。それだけの覚悟の元で郵政民営化と言っているのなら、私はこの政治家を尊敬するね。

*1:「例え赤字となってでも行わなくてはならないサービスがあり、国営でなければそれができない」という立場の政治家もいるかもしれない。しかしそのような立場であっても結局は国営郵政黒字化派と同じように様々な改革やサービスを表明しなくては意味がないので、広い意味で国営郵政黒字派と同じ枠に含める。

*2:もしくは隠そうとしている