竹島問題

 こちらにも時々書き込みをしてくださる更紗未々様の10月27日のブログ(http://d.hatena.ne.jp/sarasa-mimi/)に書き込んだことがあるのですが、やはり領土問題は難しいのです。少し長くなりますが、竹島(韓国では独島)の歴史を簡単に紹介致しましょう。

  • 1696年:江戸幕府李氏朝鮮との間で話し合いが行われ、鬱陵島*1を韓国領とし竹島を日本領とするよう取り決めが行われる。ただし韓国側の主張ではどちらも韓国領となったとされている。当時は鬱陵島の方に竹島という名がつけられていたことも混同させる原因となったのかもしれない。
  • 1905年:竹島を日本の領土とすると国家領有の意志表示を行う。これにより国際法上の取得要件は一応満たされる。しかし当時、日本と韓国との間では武力格差があったため、韓国側はこれを無効だと主張する。
  • 1946年:大戦後に行政上の暫定措置としてマッカーサーラインがしかれ、その際竹島が韓国領に入っていた。しかしこれは竹島に対する日本の統治権を否定するものではないと連合国側は言っている。
  • 1952年:韓国大統領の李承晩が李承晩ラインをマッカーサーラインに重ね、警備隊を常駐させる。国際法上認められないと日本側は主張するが、以後、韓国側の実効的支配が現在まで続く。

 実質的な支配を50年以上も韓国が行っているのですが、それでも領土問題は譲るわけには行きません。もし譲ったりしていれば、「無理にでもなんでも、とにかく占領して50年ほどごね続ければ日本はあきらめてくれるんだ」と他の国に思われ、中国やロシアから領土切り取られ放題になります。ちなみに、国際司法裁判所に判断を委ねることができないのは、韓国側が拒否してるからです。

*1:竹島よりもさらに韓国側にある島