ライブドア騒動

 ここ数日テレビや新聞を賑わしているライブドアのフジテレビ乗っ取り問題。どの番組を見ても大抵はライブドア側に批判的で、挙句の果てには政治家まで批判的な発言をする始末。しかしながら一連の批判はそもそも筋が通っていないように思える。
 株を公開するということは、どこの誰がその会社の株を買ってもよいということ。つまり、どこの誰が株を買い占めて乗っ取ってもよいということなのだ。そのリスクと引き換えに、会社は莫大な資本を手に入れることができる。それなのにフジテレビ側の態度はどうだろう。株式を公開して資本を手に入れておいて、他の誰かが買い占めようとしたら文句を言う。乗っ取りを恐れるなら株式を公開しなければよいし、実際大きな会社でも*1安定経営を望んで持ち株を非公開にしているところもある。政治家にしてもそうだ。時間外取引を法律で認めているのだから今更どうこう言うことではない。乗っ取りの可能性など、株式に関する法律を創る時点ですでに想定しておかなければならない。それを充分に考慮していなかったというのであればそれは政治家の怠慢であって、ライブドア側の責任ではない。
 こうして見ると、ライブドアの行動は道徳的にも法律的にも問題は無い。それなのに批判が飛び交っているのは、窮地に立たされているのがマスコミ関係の会社だからだ。だから各新聞テレビともに、自分たちの身を守るために批判しているのであり、政治家はそのマスコミに影響を受ける国民からの支持を得るために批判しているだけなのだ。身を守ろうとするマスコミ側の行動を非難するつもりはない。それは当然の自衛手段なのだから。ただ、我々が賢くならなくてはならないだけだ。利害が絡む当事者の言い分をむやみに信じるな、と。

 私はライブドアの株を持っている。一連の騒動で株価が下がって損をしている。つまり私がライブドア側を擁護する発言をしていたとしても、それは、利害が絡む当事者の言い分なので、これを読んだ方々は私の言葉を信じてはいけない。

*1:例えば新聞社など